呼吸と言語訓練

2025/08/07


私達は、普段何気なく息を吸ったり、はいたりしていますが、この「呼吸」は、体に酸素を取り入れて、二酸化炭素をはき出すだけではなく、声を出したり、食事をしたりすることに大きく関わっています。

声を出すには、息をはき出し、ある一定程度、はき続ける必要もあります。

食事の時に、食事中に声を出したり、笑ったりして、食べ物が気道に入って、むせてしまったことは、ありませんか?「むせる」ということは、気管に入りそうになった、または入りそうになっているものを、はき出そうとしているので、より強く息をはき出す必要があります。

ただ、脳卒中や加齢などにより、こうした呼吸が十分にできなくなってしまうことがあります。小さな声になって聞き取りにくくなってしまったり、食事でむせ易くなってしまいます。強く、深い呼吸ができなくなってしまった時、またその予防に、言語聴覚士の出番です!

このようなおもちゃは見たことがありますか?

「紙風船」と「巻き笛」です!このような身近なおもちゃを使って、言語聴覚士はリハビリを行います。紙風船をふくらませたり、巻き笛を吹くことで、強く、深い呼吸を促すリハビリとなります。ふくらませた風船を投げ合いながら、何回続けられるか数えてもらうと、発声練習にもなります。風船を投げ合うことで、腕や頭などを動かし、運動にもなります。このような物を使って、楽しみながらリハビリに取り組めたらいいですね。

 この前の7月27日のオープンキャンパスでは、参加された皆さんに体験していただきました。このような言語訓練も体験できますので、興味があったら、来てみてくださいね!