「卒業生が特別講義をしてくれました!」
先日、本校の卒業生をお迎えし、理学療法科3・4年生を対象に特別講義が開催されました。
これは、リハビリ業界で活躍中の✨輝く先輩✨をお呼びし、その仕事ぶりを語ってもらうことで在校生の学ぶモチベーションを挙げてもらおう、という目的の企画です。
今回の講師はこちらです。

・板垣莉央さん
・一般財団法人広南会 広南病院(仙台市太白区長町)勤務
・山形商業高校 硬式野球部出身
・本校理学療法科 9期生
講義のテーマは「脳卒中片麻痺患者の歩行トレーニング」です。
板垣さんの勤務先は、脳・神経疾患の専門病院として高名な広南病院ということで、まずは脳のCT画像と麻痺の重症度の関係について、学生が理解できるよう説明してくれました。

その後は、メインテーマである「歩行トレーニングについて」です。
自らが担当した脳卒中片麻痺患者さんの歩行について、多くの動画を用いながら紹介してくれました。

重度の麻痺で、自分では全く脚が動かせない患者さんに装具をつけて歩行トレーニングを行います。
介助をしながら健常人と同じような歩幅でトレーニングを進めていきます。
するとどうでしょう。
わずか3週間程でその患者さんは自力で歩行が可能となっていました (*_*)。

なぜこんなに改善するのか?
そこには明確な根拠(エビデンスというやつですね)がありました。
根拠となっているのは先行研究や最新機器による評価結果などであり、それを学生達に解りやすく説明してくれ、
学生たちは頷きながら真剣に聞き入ります。( ..)φメモメモ



歩行分析のポイントを教えてください!
臨床実習に行くにあたってのアドバイスをください!
就職活動はどのように行ったんですか?
講義中や講義終了後に質問攻めにあう板垣さん。

板垣さん、この度は本当にありがとうございました。
元担任としては感無量でした。
これからも立派な理学療法士として、臨床、研究、学会発表に励んでください!
最後に板垣さんが語っていた言葉を紹介します。
「歩行が良くならなくて不利益を被るのは私たちではなく、患者さんとその家族です」
「担当理学療法士が知らないことで(最新の知識がないことで)患者さんや家族に不利益を与えてはならない」
理学療法士のプライドと責任感が感じられる言葉でした。
学生たちの心にズシリと響いたことでしょう。